スケーリンググループ(Scaling Group)を作成する時、インスタンステンプレート(Instance Template)を利用できます。インスタンステンプレートはスケーリンググループを構成する個別インスタンスのコンポーネント情報をあらかじめ定義します。詳細はインスタンステンプレートコンソールガイドを参照してください。
現在有効化しているスケーリンググループを表示します。リスト表示画面では各スケーリンググループの状態を確認できます。
動作 | 説明 |
---|---|
CREATE | スケーリンググループの作成 |
UPDATE | スケーリンググループの変更 スケーリンググループが所有するリソースの変動 |
HANDOVER | スケーリンググループオーナーの変更 |
SUSPEND | スケーリンググループの停止 |
RESUME | スケーリンググループの開始 |
DELETE | スケーリンググループの削除 |
動作状態 | 説明 |
---|---|
IN_PROGRESS | 動作している状態 |
COMPLETE | 動作が完了した状態 |
FAILED | 動作が失敗した状態 |
[参考] 動作が失敗した状態のスケーリンググループは正常に動作しない可能性があります。 サポートにお問い合わせください。
スケーリンググループでは次のような項目を定義できます。
分類 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
設定 | 名前 | スケーリンググループの名前、英字、 '-'、 '.' 、数字、20文字以内 |
インスタンステンプレート | スケーリンググループが使用するインスタンステンプレート | |
最小インスタンス | スケーリンググループ有効化時、最小限維持されるインスタンスの数 | |
最大インスタンス | スケーリンググループ有効化時、生成できる最大インスタンスの数 | |
駆動インスタンス | スケーリンググループ最初の有効化時、生成されるインスタンスの数 | |
増設/縮小ポリシー | 条件 | 拡張/縮小ポリシーの発動条件 監視する性能指標、基準値、持続時間を指定 |
条件演算子 | 発動条件の間に適用する演算子 andを選択すると、各条件を全て満たした時、ポリシー発動 orを選択すると、条件のうち1つを満たした時にポリシー発動 |
|
インスタンス調整 | ポリシーが発動した時に生成、もしくは削除されるインスタンスの数 | |
再使用待機時間 | ポリシーが発動した後、再発動するまでに待機する時間 再使用待機時間が経過していなければ、条件を満たしてもポリシーが発動しない |
|
自動復旧ポリシー | 自動復旧 | 自動復旧ポリシーを使用するかどうか |
ロードバランサー | 選択されたロードバランサー | 生成されたインスタンスが接続されるロードバランサー |
追加ポリシー | Deploy連携 | 増設時にDeployサービスを利用した自動配布機能を使用するかどうか |
[参考] 自動復旧ポリシーを使用すると、個別インスタンスに障害が発生した時、そのインスタンスを削除し、新しいインスタンスを作成して置き換えます。 個別インスタンスの性能指標が3分間収集されなかった場合、障害と判断して自動復旧が行われます。 自動復旧は再使用待機時間に関係なく動作します。
[参考] Deploy連携を使用するように設定してスケーリンググループを作成すると、増設時に自動的にアプリケーションを配布するようにDeployサービスに登録できます。 詳細はDeployガイドを参照してください。 Deploy連携機能は2021年07月現在、韓国(パンギョ)、韓国(ピョンチョン)、日本(東京)リージョンでのみ提供されます。 Deploy連携時にUnicodeを含むユーザースクリプトは動作しません。
スケーリンググループにロードバランサーを接続したり、接続されたロードバランサーを除去、交換できます。接続するロードバランサーはあらかじめ作成されている必要があります。
[参考] すでに接続されているロードバランサーにリスナーを追加しても、現在のスケーリンググループのインスタンスが自動的に新しいリスナーに接続されません。 新しいリスナーに接続する時は、ロードバランサーの接続を解除して、再度接続する必要があります。
[注意] スケーリンググループにロードバランサーを接続するにはInfrastructure Load Balancer ADMINまたはInfrastructure ADMIN権限が必要です。 ロードバランサーを変更すると、現在のインスタンスは削除され、新しいインスタンスが作成されます。
スケーリンググループリストから任意のスケーリンググループを選択して一時停止します。停止したスケーリンググループはスケーリンググループ開始
ボタンをクリックして起動できます。
[参考] 一時停止したスケーリンググループの状態は黄色で表示されます。 一時停止したスケーリンググループはインスタンス数、スケーリンググループポリシー変更、ロードバランサー変更、予約作業作成などを含むすべての操作機能が制限されます。 また所属インスタンスが停止するため、統計グラフも使用できません。
変更したいオーナーを選択すると、選択されたオーナーが所有するスケーリンググループが表示されます。オーナーを自分に変更するスケーリンググループを選択します。 変更後のスケーリンググループは、オーナー変更時に選択したキーペアで管理できます。
[参考] スケーリンググループ作成時、オーナーは作成リクエストしたユーザーに設定されます。 [注意] オーナー変更後に作成されるインスタンスは、オーナー変更時に選択したキーペアでアクセスできますが、変更前に作成された既存インスタンスは変更前のキーペアでアクセスする必要があります。したがってキーペアファイルはユーザーレベルで適切に管理する必要があります。
スケーリンググループリストから、スケーリンググループを選択して詳細情報を確認します。
詳細情報画面で 編集
を選択すると、スケーリンググループの属性を修正できます。スケーリンググループを修正して使用中のインスタンステンプレートの変更や最小、最大、駆動インスタンスの変更ができます。
スケーリンググループリストから、スケーリンググループを選択してスケーリングポリシーを確認します。
スケーリングポリシー画面で編集
を選択すると、スケーリングポリシーを修正できます。また拡張/縮小ポリシーで実行
を選択して強制的にポリシーを発動できます。
スケーリンググループリストから、スケーリンググループを選択して予約作業を確認します。
予約作業を通して指定された時間にスケーリンググループの最小、最大、駆動インスタンスの数を調整できます。 予約作業は一度のみ実行するか、周期的に実行するかを設定できます。
予約作業を生成する時に必要な項目は次のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 | 予約作業の名前 |
変更項目 | 予約作業が変更するスケーリンググループの属性 最小、最大、駆動インスタンスの中から1つを選択 |
値 | 変更項目で指定した属性の新しい値 指定した時間帯に 変更項目 から選択した属性をこの値に修正 |
繰り返し | 予約作業の繰り返し有無 1回またはCron式の中から1つを選択 |
Cron式 | 繰り返し をCron式に選択した場合に有効化する |
開始時間 | 予約作業が始まる時間繰り返し を1回に選択した場合、開始時間に予約作業実行繰り返し をCron式に選択した場合、開始時間を起点にして周期的に予約作業実行 |
終了時間 | 予約作業が終了する時間繰り返し をCron式に選択した場合に有効化する |
[参考] Cron式は予約作業の実行時間、周期を表すための式です。
Cron式は5個の項目で構成され、各項目はスペースで区分します。項目ごとの意味は次のとおりです。
項目 許容範囲 使用可能な特殊文字 分 0-59 *
,
-
時間 0-23 *
,
-
日 1-31 *
,
-
?
L
W
月 1-12
JAN-DEC*
,
-
曜日 0-6
SUN-SAT*
,
-
?
L
#
各項目では数字または特殊文字を使って実行時間を指定します。正確な文法は次のとおりです。
特殊文字 意味 * 全ての時刻 - 範囲 , 特定の時間 / 増加量 L 最後の時間 W 最も近い平日。 日 項目でのみ使用可 # N番目の曜日。 曜日 項目でのみ使用可 Cron式の使用例は次のとおりです。
0 10 * * *
:毎日10時0分に実行
0/20 15 * * *
:毎日15時0分から20分間隔で実行、つまり15時0分、 20分、 40分に実行
0 12-15 * * *
:毎日12時、 13時、 14時、 15時0分に実行
0 0 15 6,7,8 *
: 6月7月8月15日0時0分に実行
[注意] 予約作業の開始時間は、現在時間の3分後以降にのみ指定できます。スケーリンググループが変更中の場合、予約作業の実行は遅延することがあります。
スケーリンググループリストから、スケーリンググループを選択し、生成したインスタンスリストを確認します。
[注意] スケーリンググループが生成したインスタンスは、インスタンス商品のリストにも表示されます。しかし、ユーザーが任意で操作することはできません。
スケーリンググループリストから、スケーリンググループを選択し、統計グラフを確認します。
[参考] 統計グラフを通して、スケーリンググループに属するインスタンスの直近1日間の平均使用量を確認できます。また、増設または縮小時点と原因を把握できます。
統計グラフは、次のようなシステムリソースに対する統計データを提供します。
システムリソース | 提供する統計データ |
---|---|
CPU使用率 | スケーリンググループに属するすべてのインスタンスのCPU使用量の平均 |
メモリ使用率 | スケーリンググループに属するすべてのインスタンスのメモリ使用量の平均 |
ディスク転送率 | スケーリンググループに属するすべてのインスタンスの1分当たりのディスク読み取り/書き込みデータ量の平均 |
ネットワーク転送率 | スケーリンググループに属するすべてのインスタンスの1分当たりのネットワーク送信/受信データ量の平均 |
各グラフは5分間隔まで拡大して閲覧でき、最小1分単位の統計データを提供します。
[参考] 統計値を取得するためには、スケーリンググループに属する各インスタンスのデータを収集する必要がありますが、すべてのインスタンスのデータを同時に収集することはできません。そのため、直近数分間は一部インスタンスのデータがない場合もあります。統計値は収集されたデータがないインスタンスを除外して計算されます。したがって、後に抜けていたインスタンスのデータが収集された場合、値が変更されることがあります。すべてのインスタンスのデータが収集された後は、常に同じ値が提供されます。