Network > VPC > 概要

VPC(Virtual Private Cloud)は論理的に隔離された仮想のネットワークで、NHN Cloudのリソースを運用できる機能を提供します。VPCごとに完全に独立したサブネット、ルーティングテーブルとゲートウェイを構成でき、それぞれを制御できます。

ユーザーは、VPCの構成を、コンソールを使用して簡単に定義できます。たとえば、インターネットアクセスができるようインスタンスを設定したり、閉鎖されたサブネットからデータベースやアプリケーションを駆動するよう構成したり、セキュリティーグループを使用することでそれぞれのサービスやインスタンスを保護する操作が行えます。

また、NCC(NHN Cloud Center)のデータセンターにて信頼性の高いプライベートクラウド環境を提供します。

主要機能

NHN Cloud VPCはウェブコンソール上でネットワークの構築ができ、データセンター内ホスティング接続、もしくはインターネットゲートウェイによる外部接続をサポートします。

  • VPCは全体を網羅するプライベートIPアドレスの範囲を指定します。VPC内の各々のサブネットは、VPCのIPアドレス範囲内で自由に生成できます。

  • VPC内のそれぞれのサブネットへの接続方法は、サービス内容ごとに指定することができます。たとえば、特定サブネットは外部アクセスができるウェブサービス、また別のサブネットはデータベース、また別のサブネットは別のインターネットゲートウェイを接続することができるなど、分割されたネットワーク接続をサポートします。

  • ルーティングテーブルを利用して、各サービスに適したネットワークの構成を行えます。サービスごとにサブネットが分かれている場合や、特定のネットワークサービスの場合には、ルーティングテーブルを自由に修正して使用できます。

  • Floating IPを利用すれば、インターネットから直接インスタンスにアクセスすることが可能になります。

  • セキュリティグループを利用して、インスタンスへのアクセスを制御できます。

  • 特定のインスタンスに複数のインターフェイスを適用できます。

  • VPCとNHN Cloud内の他のサービスは、見えない形で接続し連携します。

  • 韓国(パンギョ)、韓国(ピョンチョン)、韓国(光州)リージョンでは、プライベートIP DNS機能を使用するかどうかを指定できます。

  • プライベートIP DNS機能はネットワークインターフェイスにIPベースで割り当てられるDNSホスト名を提供します。


用語と表記

用語 表記 説明
Subnet サブネット サブネットワーク、つまり下位のネットワークを意味し、IPネットワークのうち、より小さな単位に細分化されたIPアドレス領域です。。
https://en.wikipedia.org/wiki/Subnetwork
Routing Table ルーティングテーブル IPアドレスの所在、転送経路を記述するテーブルのことです。宛先アドレスによって伝達させる機器を指定したり、迂回経路を指定したりすることができます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Routing_table
Private Network プライベートネットワーク パブリックネットワークから隔離されたプライベートなIPアドレスで構成されたネットワークのことです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Private_network
Interface インターフェイス インスタンスをネットワークに接続するための装置をネットワークインターフェイスと呼びます。
Private IP DNS プライベートIP DNS ネットワークインターフェイスにIPベースで割り当てられるDNSホスト名です。形式は次のとおりです。
ip-{ネットワークインターフェイスのIP}.{リージョン}.nhncloud.internal
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