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ゲートウェイ(Gateway)

ゲートウェイ作成

新しいストレージゲートウェイを作成します。ゲートウェイはユーザープロジェクトにインスタンスを作成して構成します。

ゲートウェイ情報

ストレージゲートウェイの名前、説明、接続するストレージタイプを設定します。

[参考] 2025年3月現在、Object Storageを接続できます。

キャッシュストレージ

ストレージゲートウェイのディスクキャッシュとして使用するストレージのサイズを設定します。SSDタイプで提供され、最小50GB、最大2,048GBまで設定できます。

ネットワーク

ストレージゲートウェイに使用するVPCとサブネットを選択します。 ゲートウェイを構成するインスタンスに選択したVPCのサブネットと接続されるネットワークインターフェイスが作成されます。ネットワークリソースの作成と管理の詳細についてはVPCユーザーガイドを参照してください。 サービスゲートウェイはObject Storageのように、ユーザーVPC外部のストレージをインターネットを経由せずに接続するために使用します。サービスゲートウェイの詳細についてはService Gateway使用ガイドを参照してください。

Floating IP

Floating IPを使用するかどうかを設定します。ゲートウェイにFloating IPを使用すると、インターネットからゲートウェイに接続できます。詳細は、Floating IP使用ガイドを参照してください。

セキュリティグループ

ストレージゲートウェイのインスタンスが属するセキュリティグループを指定します。選択したVPCネットワーク外部からゲートウェイを経由してNHN Cloudストレージにマウントするには、セキュリティグループに次のようなポートについてのルールが明示されている必要があります。

方向 IPプロトコル ポート範囲 Ether 遠隔
受信 TCP 111 IPv4 遠隔地IP
受信 TCP 2049 IPv4 遠隔地IP
受信 TCP 57861-57869 IPv4 遠隔地IP

遠隔地IPは、CIDR形式の帯域で設定できます。

[注意] 遠隔地IPを0.0.0.0/0のような広い帯域に設定すると、セキュリティが脆弱になる可能性があります。最小限の範囲に設定してください。

詳細はSecurity Groups使用ガイドを参照してください。

冗長化

ストレージゲートウェイを冗長化するかどうかを選択します。 冗長化を使用すると、2つのインスタンスを作成してクラスターを構成します。クラスターを構成する1つのインスタンスに障害が発生しても、他のインスタンスを介して中断することなくゲートウェイを使用できます。障害が発生してサービスから除外されたインスタンスは、オートヒーリング機能により自動的に復旧され、クラスターに投入されます。

ゲートウェイ開始

停止していたストレージゲートウェイを開始します。

ゲートウェイ停止

ストレージゲートウェイを停止します。ゲートウェイを停止すると、クラスターを構成するインスタンスが停止し、ストレージと接続できません。

[注意] ストレージゲートウェイを停止する前に、NHN Cloudストレージを接続して使用中のシステムからアンマウントする必要があります。マウント状態でゲートウェイを停止すると、ユーザーシステムに問題が発生する可能性があります。

ゲートウェイ削除

ストレージゲートウェイを削除します。クラスターを構成する全てのインスタンスとリソースが削除されます。ゲートウェイに接続されていたNHN Cloudストレージは削除されません。

[参考] ゲートウェイを削除するには、まず、ゲートウェイに作成した全ての共有を削除する必要があります。

共有(Share)

共有作成

共有を作成します。共有はNHN Cloudストレージを接続する設定です。共有を作成すると、マウント接続情報を取得することができ、この接続情報を利用してユーザーシステムにNHN Cloudストレージをマウントして使用できます。

共有情報

マウント接続情報のパスに使用する共有名とプロトコルを設定します。

[参考] 2025年3月現在、NFSプロトコルを使用できます。

接続ストレージ情報

接続するストレージ情報を設定します。 Object Storageは接続するコンテナ名とS3 API認証情報のAccess Keyが必要です。接続するコンテナ名はAmazon S3のバケット命名規則に従わなければなりません。S3 API認証情報はObject StorageコンソールまたはAPIを利用して発行できます。詳細はObject Storage Amazon S3互換APIガイドバケット作成セクションとS3 API認証情報セクションを参照してください。

[参考] Object Storageコンテナを接続する共有を作成すると、Object Storageに{コンテナ名}+segmentsコンテナが自動的に作成されます。ゲートウェイを介して25MBを超えるファイルを保存すると、接続されたコンテナにマルチパートでアップロードされ、マルチパートオブジェクトのセグメントオブジェクトが{コンテナ名}+segmentsコンテナに保存されます。

[注意] 接続するObject StorageのコンテナにIP ACLを設定するには、必ずService Gatewayのread/write許可を追加する必要があります。 Object StorageのS3 API認証情報を発行するユーザーは接続するコンテナに対するread/write権限が必要です。 ストレージゲートウェイを介してObject Storageのコンテナを接続して使用している間にコンテナを削除したり、S3 API認証情報を削除すると、ユーザーシステムに問題が発生する可能性があります。削除しないように注意してください。 ストレージゲートウェイを介してObject Storageのコンテナを接続して使用している間に{コンテナ名}+segmentsコンテナのオブジェクトを削除すると、保存したファイルにアクセスできなくなります。削除しないように注意してください。

NFS権限設定

NFSプロトコルで接続するクライアントの権限を設定します。

Squashオプション 説明
no_root_squash クライアントのrootをNFSサーバーのrootにマッピングします。
root_squash クライアントのrootをnobodyまたは指定したUID/GIDにマッピングします。
all_squash クライアントの全てのユーザーをnobodyまたは指定したUID/GIDにマッピングします。

ユーザーIDとグループIDを入力しない場合、Squashのオプションによってroot(0)またはnobody(65534)に設定されます。その他のユーザーとグループにマッピングするには、LinuxユーザーIDとグループIDを入力します。 LinuxユーザーIDとグループIDはLinuxシェルでid コマンドで確認できます。

$ id
uid=1000(ubuntu) gid=1000(ubuntu) groups=1000(ubuntu)

アクセス制御(ACL)

ゲートウェイを介してNHN CloudストレージにアクセスできるクライアントのIPまたはIP帯域をCIDR形式で入力します。

キャッシュ設定

メモリキャッシュの有効時間を設定します。設定された有効時間の間、キャッシュが維持されます。

共有削除

共有を削除します。

[注意] 共有を削除する前に、NHN Cloudストレージをマウントして使用しているシステムからアンマウントする必要があります。マウントした状態で共有を削除すると、ユーザーシステムに問題が発生する可能性があります。

キャッシュをすぐに空にする

ディスクキャッシュ領域に保存されているデータを直ちに削除します。

Access Key変更

Object Storageタイプゲートウェイの共有作成時に設定したAccess Keyを変更します。

[注意] Access Keyを変更する前に、NHN Cloudストレージをマウントして使用中のシステムからアンマウントする必要があります。マウントした状態でAccess Keyを変更すると、ユーザーシステムに問題が発生する可能性があります。

NFS権限変更

NFSプロトコルで接続するクライアントの権限を変更します。

アクセス制御(ACL)変更

ゲートウェイを介してNHN CloudストレージにアクセスできるクライアントのIPまたはIP帯域を変更します。

NFS接続

NFSを使用するには、次のようにNFSパッケージをインストールし、rpcbindサービスを実行する必要があります。

NFSパッケージインストール

  • Debian, Ubuntu
sudo apt-get install nfs-common rpcbind
  • CentOS
sudo yum install nfs-utils rpcbind

rpcbindサービス実行

sudo service rpcbind start

共有マウント

作成した共有のマウント接続情報とmountコマンドを利用して次のようにNHN Cloudストレージをユーザーシステムにマウントできます。

sudo mount -t nfs {マウント接続情報} {マウントするパス}

NFS v3を使用するには次のようにバージョンオプションを追加する必要があります。

sudo mount -t nfs -o vers=3 {マウント接続情報} {マウントするパス}
  • マウント接続情報は共有の詳細情報で確認できます。 例:192.168.0.11:/data

  • マウントするパス 例:/mnt/data

POSIX API

Object StorageタイプのゲートウェイはPOSIX APIの一部のみサポートします。

サポートするAPI

read, write, readdir, truncate, fallocate, fsync

[注意] rename、hardlink、symlinkは使用できません。動作しないか、Object Storageに意図しないオブジェクトが作成される可能性があります。 rsync, viのような一時ファイルに保存した後、名前を変更するツールは使用しないことを推奨します。

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