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NHN Container Service(NCS)はコンテナを駆動する環境を提供するサービスです。 VMインスタンス、Kubernetesなどのコンテナ実行環境を構成しなくても、このサービスを利用してコンテナを実行できます。

特徴

  • パブリック/プライベートコンテナレジストリに保管されたコンテナイメージを駆動できます。
  • コンテナはユーザーVPCに接続されるため、VPCを介して通信可能なインスタンス、ロードバランサー、Online NASなどすべてのIaaSリソースと通信でき、VPCが提供するネットワーク機能を活用できます。
  • コンテナはOnline NASまたはVPCからアクセス可能なNFSv3マウントポイントをボリュームとして使用できます。
  • GPUを使用するコンテナを構成できます。
  • コンテナにロードバランサーを接続できます。作成されたFloating IPとドメインを介してコンテナサービスを外部に公開できます。
  • コンテナのCPU、Memory、ネットワーク送受信、ストレージをモニタリングできます。
  • ローリングアップデート方式でコンテナを無中断配布できます。
  • 時間ベーススケジュールを設定してコンテナの実行を予約できます。
  • Object StorageにアップロードしたファイルやSecure Key Managerに保存した機密データファイルをコンテナディレクトリにマウントして使用できます。
  • NCS でのみ使用可能な内部ロードバランサーを提供します。
  • コンテナIPをPrivate DNSに自動登録できます。

構成および用語

以下はNCSサービス構成の例です。

NCS_overview_01.png

テンプレート

どの仕様のコンテナを構成するかをテンプレートに定義します。 テンプレートにはテンプレート名、説明、接続するVPC、1つ以上のコンテナ仕様を記述します。 コンテナ仕様には駆動するコンテナイメージが保管されたレジストリURL、使用するCPU、GPU、メモリなどのリソース仕様、コンテナが使用するポート、接続するNASストレージなどを記述します。

テンプレートを作成してもコンテナは作成されません。テンプレートはワークロードを作成するための型であり、テンプレートを活用してワークロードを作成した場合にコンテナが作成されます。

テンプレートを維持した状態で必要な場合にのみワークロードを作成してコンテナを駆動することもできます。

ワークロード

コンテナ仕様が記述されたテンプレートを参照してワークロードを定義します。 ワークロードには参照されるテンプレート、ワークロード実行数、ロードバランサーを使用するかどうか、Floating IPを使用するかどうかを記述します。 上の図は、テンプレートに2つのコンテナ仕様を定義した状態でワークロード実行数を2に設定してワークロードを作成した場合にどのように構成されるかを示しています。

ワークロードを作成すると、テンプレートに定義したコンテナが作業の下に作成されます。 作業にはVPCサブネットから割り当てられたIPが指定されます。 VPCにアクセス可能な場所で作成されたコンテナポートにアクセスするには、作業IP:コンテナポートにアクセスできます。

ワークロード実行数に指定した数だけ作業が実行されます。上の例では2に指定したため、2つの作業が作成されました。

ロードバランサー

ワークロードに複数のコンテナ実行数を設定し、ロードバランサーを接続すると、トラフィック負荷を個別コンテナに分配できます。 Floating IPを使用するように設定した場合、ロードバランサーにFIPが割り当てられ、ドメインも作成されます。

指定したVPCサブネットにインターネットゲートウェイが接続されていない場合、Floating IPとドメインを使用できません。
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