この文書では、次のような内容を扱います。
(ここで扱わない機能は、機能詳細ガイドで確認できます。)
サービスの利用にあたってのシステム要件

NHN Cloud Deployは、SSH接続でサーバーの配布コマンドを伝達します。
配布前の配布先ターゲットサーバーとSSHで接続する必要があるため
ターゲットサーバーのIP、ポート、ファイアウォールでのアクセス元の許可などのSSH接続のための準備が必要です。
OS別要件
Linux
Windows
- SSHインストール必要
- OpenSSH_for_Windows_8.6p1、LibreSSL 3.3.3バージョン以上
- Windows Server 2019使用時、OpenSSHを別途インストール必要
- SSH Shell: PowerShell指定
NHN Cloudインスタンスへ配布するのための要件
グローバルIPの付与
- NHN Cloudのインスタンスに配布するには、インスタンスにFloating IP接続して、グローバルIPを付与する必要があります。
セキュリティー例外の追加
- 配布するインスタンスのセキュリティーグループに、DeployサービスのIP(下記)をSSH のアクセスルール行に追加します。
133.186.185.112/28
117.52.123.201/32
117.52.123.202/32
参考)セキュリティー例外追加方法

- NHN CloudコンソールのComputeサービスの中からInstanceを選択します。
- 対象のインスタンスに設定されているセキュリティグループを選択するか、+ セキュリティグループの作成 をクリックして新規セキュリティグループを作成します。
- + セキュリティポリシー作成 をクリックします。
- IPプロトコル SSH を選択します。
- CIDRにIPを入力します。
- 帯域を入力することもできます(例:133.186.185.112/28)。
NHN Cloudインスタンス以外のサーバー配布要求事項
グローバルIP付与
- SSH接続のためにグローバルIPを付与する必要があります。
ファイアウォールおよびNetwork ACL設定
- 外部からアクセスできるように、下記IPに対してネットワークとファイアウォール例外設定を追加してください。
133.186.185.112/28
117.52.123.201/32
117.52.123.202/32
Deployコンソール画面
次は、Deployサービスのコンソール画面です。

Client Application
クライアントアプリケーション配布設定は、大きく分けてアーティファクト設定、その後、バイナリアップロードの順に行います。
アーティファクト設定

- Deploy画面右上で作成ボタンをクリックします。
- アーティファクトタイプはClient Applicationを選択します。
- 名前(必須)、説明(任意)、port(必須)を入力します。
- 作成ボタンをクリックします。
バイナリ設定
アップロード
- iOSは.ipa、.plistファイルを、Androidは.apkファイルをそれぞれアップロードします。
- etcの場合は、Windowsなどのその他OSのインストールアプリケーション用途に使用します。

- Deploy画面の下にあるタブで、バイナリグループ > Defaultをクリックします。
新しいバイナリグループを作成するには、新規作成ボタンをクリックします。
- 右にあるアップロードボタンをクリックします。
- バイナリアップロードウィンドウでファイル選択ボタンをクリックし、バイナリファイルを選択します。
- iOS:.ipaファイル(必須)、.plistファイル(必須)
- .plist:ダウンロードページで、インストールのために使用します。ファイル内のダウンロードURLは任意入力です。
- Android:.apkファイル(必須)
- バージョン(任意)、説明(任意)情報入力
- 入力完了後、アップロードボタンをクリックします。
配布
特定バイナリのダウンロードページをSMSやE-mailで通知できます。

- 右にある転送 ボタンをクリックします。
- ダウンロードパス送信ウィンドウで送信タイプと受信者を設定し、送信ボタンをクリックします。
- 送信タイプは、SMSまたはE-mailのいずれかを選択するか、両方を選択することもできます。
- 個別選択で受信者を個別に選択することができ、グループ選択で通知受信グループを選択できます。
- グループ選択タブを選択した後、詳細列の表示ボタンをクリックすると、プロジェクト通知受信グループ管理ウィンドウが開きます。
指定した転送手段で、受信者にバイナリダウンロードページが通達されます。
Server Application
サーバーアプリケーションの配布は、基本設定(アーティファクト、サーバーグループ、シナリオ)、バイナリアップロード、配布の順に進めます。
アーティファクト設定

- リスト上にある作成ボタンをクリックします。
- アーティファクトタイプはServer Applicationを選択します。
- 名前(必須)、説明(任意)、port(必須)項目を入力します。
- アーティファクト作成ウィンドウで作成ボタンをクリックします。
サーバーグループ設定
配布するサーバーを管理できる機能です。

- Deploy画面下にあるタブで、サーバーグループ > 新規作成をクリックします。
-
サーバーグループ生成ウィンドウで、新規作成するサーバーグループを設定します。
- 名前(必須)、説明(任意)を入力します。
- OSを選択し、Shell Typeを指定します。 Shell TypeはShell Typeリストから選択するか、直接入力できます。
- Phaseを選択します。サーバー機器を区分します。指定しない場合はNONEを選択します。
- サーバー追加
- サーバーを追加する方法は、下記の2つです。詳細は機能詳細ガイドサーバーグループメニューで確認できます。
- ホスト名(必須)、IPアドレス(必須)、OS(任意)を入力し、追加ボタンをクリックします。
- 下記のサーバーリストに追加された内容を確認します。左にあるチェックボックスが選択されたサーバーのみ登録されます。
-
入力完了後、生成ボタンをクリックします。
バイナリグループ設定
配布するバイナリを管理できる機能です。

- Deploy画面の下のタブで バイナリグループ > 新規をクリックします。
- アーティファクト作成時、Defaultバイナリグループは自動作成されます。
- バイナリグループ作成ウィンドウで、新しく作成するバイナリグループを設定します。
- 名前、説明、リージョンを入力します。
- リージョンは、配布対象サーバーのリージョンと異なる場合、ネットワーク遅延時間が長くなる可能性があります。
- 自動削除設定を入力します。
- 期間、容量、個数などの条件でバイナリを定期的に削除する機能です。
- 最大個数と最小維持個数は必須値で、最大10個まで設定可能です。
- 入力を完了し、作成ボタンをクリックします。
シナリオ作成

- Deploy画面の下にあるタブで、配布 > 新規作成ボタンをクリックします。
- 下に追加されたシナリオ領域にシナリオ名(任意)を入力します。
- 作成ボタンをクリックします。
タスク追加
タスクは、個別機能を実行して順序を制御できるシナリオ構成要素です。
タスクの種類は、下記の2つです。
- pre-run Task:配布前の実行機能
- Normal Task:配布時の実行機能
希望するタスクを選択して使用できます。ここでは配布時に必要な基本的なタスクを扱います。
その他のタスクは機能詳細ガイドのタスクメニューで確認できます。
配布テストのために、下記の3つのタスクを追加します。
1. User Command追加
- 配布時に実行されるユーザー定義Commandタスクです。
- Available Variablesを使用できます。

- 配布タブシナリオ領域の右にあるTask追加ボタンをクリックします。
- Normal Taskの下にあるUser Commandをクリックします。
-
新しいタスク内容を入力します。
- Timeout(min)
- 該当タスクの実行完了待機時間を指定します。最短1分、最長30分。
- Run As
- Command
-
入力/変更完了後、適用ボタンをクリックします。
2. Binary Deploy追加
アップロードしたバイナリファイルの配布内容を設定できるタスクです。

- Task追加ボタンをクリックして、Normal Taskの下にあるBinary Deployをクリックします。
- 新しいタスク内容を入力します。
- Timeout(min)
- 該当タスクの実行完了待機時間を指定します。最短1分、最長30分。
- Run As
- バイナリファイルをアップロードするには、右にあるアップロードボタンをクリックします。
- バイナリファイル情報を入力します。
- ファイル選択ボタンをクリックして、バイナリファイルを選択します。
- バージョン(任意)、説明(任意)項目を入力します。
- アップロードボタンをクリックします。
- アップロード完了後、バイナリ選択ボタンをクリックします。
- 希望するバイナリバージョンを選択します。
- 複数のバージョンがある時は、検索機能を活用します。
- 選択ボタンをクリックします。
- Variable As
- 該当バイナリのVariable名を指定し、User Commandでバイナリ情報を使用できます。詳細は機能詳細ガイドのタスクメニュー下段で確認できます。
- ターゲットディレクトリ
- バイナリを配布するターゲットディレクトリを指定します。
3. User Command追加

- Task追加ボタンをクリックし、Normal Task下にあるUser Commandをクリックします。
- 新しいタスク内容を入力します。
- Timeout(min)
- 該当タスクの実行完了待機時間を指定します。最短1分、最長30分。
- Run As
- Command
- 入力/変更完了後に適用ボタンをクリックします。
実行

- 右にある実行ボタンをクリックして配布を要請します。
- 配布実行情報を入力します。
- 配布ノート(任意)および認証方法を指定します。
- Passwordパスワードを入力するか、.pemファイルを選択してアップロードします。
- 入力完了後、確認ボタンをクリックします。

- 配布進行状況を確認できます。
- 配布完了を確認します。
- 各タスクが正常に実行されたかどうかは、exit codeで確認できます。
- 詳細結果を確認するには、結果表示ボタンをクリックします。
- 結果表示ウィンドウで配布結果を確認します。
- 各タスク実行に対する詳細(リターン値、 exit code、エラー内容など)を確認できます。
サーバーにファイルを配布しました! NHN Cloud Deployは、他にも多くの機能をサポートしています。詳細は機能詳細ガイドで確認できます。